映画「動物愛護法」Animal Protection Law 公式サイト

欺瞞に満ちた動物愛護法の矛盾を炙り出す

2017年、埼玉県で起きた連続猫虐殺事件で逮捕された元税理士の男の裁判において下された判決は動物愛護法違反・執行猶予4年というあまりにも虚仮威しの茶番であった。
日本中を震撼させた残虐極まりない事件であり、犯人に対して厳罰を求める嘆願書が全国から22万筆以上も集まったにもかかわらずである。
現実社会と法曹界の乖離に疑問を抱いた監督が、4年の歳月を費やして、独自取材で様々な動物虐待犯と対峙し、その深層を突き止めるべく製作されたのが本作『動物愛護法』である。
だが取材を通じて見えてくるのは、皮肉にも虐待犯を守る為に作られたかのような動物愛護法という法律の矛盾で欺瞞に満ちた実像であった。
映画「動物愛護法」北田直俊



欺瞞に満ちた動物愛護法の矛盾を炙り出す

2017年、埼玉県で起きた連続猫虐殺事件で逮捕された元税理士の男の裁判において下された判決は動物愛護法違反・執行猶予4年というあまりにも虚仮威しの茶番であった。
日本中を震撼させた残虐極まりない事件であり、犯人に対して厳罰を求める嘆願書が全国から22万筆以上も集まったにもかかわらずである。
現実社会と法曹界の乖離に疑問を抱いた監督が、4年の歳月を費やして、独自取材で様々な動物虐待犯と対峙し、その深層を突き止めるべく製作されたのが本作『動物愛護法』である。
だが取材を通じて見えてくるのは、皮肉にも虐待犯を守る為に作られたかのような動物愛護法という法律の矛盾で欺瞞に満ちた実像であった。

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Information

何度も何度も頓挫しかけたドキュメンタリー映画です。
クラウドファンディングでは多くの方々からご支援を賜りました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
完成に漕ぎ着けたのも応援してくださった方々のお陰です。ほんとうにありがとうございました。

クラウドファンディングのMotionGallery
最もダークで誰も手を出さなかった題材【動物虐待事件】に光を当て、広く社会に告発する目的の映画製作プロジェクト。


<姉妹編として製作しました>

映画『彷徨う魂』公式サイト (adg-theater.com)
http://www.adg-theater.com/drifting_soul/
映画「動物愛護法」北田直俊
映画「動物愛護法」北田直俊

Credit

映画「動物愛護法」Animal Protection Law
(2021年/116分/カラー/日本映画)

製作:合同会社adg-ethics【エーディージー エシックス】
企画:北田直俊 井上貴弘
制作:小尾栄子
デジタル加工:河村昇慶
音楽:坂本弘道 ヴァイオリン・ヴィオラ 向島ゆり子
撮影・編集・監督:北田直俊
挿入画:Makiko Katayama
ウェブ:稲田志野
レポーター:工藤修司 磯谷好美 磯谷政勝 市川ヒロシ 広瀬善樹 渡邉康恵
【作品協力】
石原農園 早川農園 庶民と動物の会 新産別運転手労働組合  山梨県立大学 文化芸術活動継続支援事業  アニマル氣功セラピー  ロータリースポーツ 『彷徨う魂』製作委員会 Gold G 山口久美 藤村晃子 佐藤榮記 悠 岡田康弘 やまなかみき 愛知インコ協会 mimi 浦田司 ずーシャキ しいちゃん
【製作協会】
小林ミチル・小林幸市・萩原恵美子・林直美・河津祥恵・べるぽん・ふみこ・りえ きまた・久保田仁美・BLACK CATS・ゆき ・せき あけみ・NeCoねこ・稲田志野・谷山葉子・富田晋作・NPO法人キャットセイビア・yummy・seki akane・やまと・松居利㘴・石島・中条春野・たけのひろこ・榮 哲郎・むぎちゃん・naonao・いなりゅう・風森の猫・chiipappa30・bastet・たなちん・おおたろちゃん・湯澤友康・あるこ・秋山祥江・シー・NekoMata・山田正臣・green・(有)メイピースプリベイルオンアース・レイラ・Shinobu Roletto・野村美登里・茶谷富佐子・か 明子・井上明子・さっち〜 苦しみ続ける動物達のために・斉藤ゆかり・tsugugoro・Miwako Kozuka・衞藤巖・小寺美穂・チャトラ・Hiroko Yatsu・なおみママ・花子さん・玉鬘・五明仁美・空・Mikapy・柳生5女・飯塚真弓・たらこ・ギャオぎゃお・micochoco・小川由莉子・渡邊理恵・秋山ここ


企画・監督 北田直俊

【PROFILE】
1968年大阪生まれ。高校中退後、様々な日雇い労働に従事しながら各地を転々とする。
25歳から約10年掛けてブローアップ35ミリ長編白黒映画『イヌ』を独学で制作。
主な作品に
『ZONE/存在しなかった命』(2013・117分)
『みえない汚染・飯舘村の動物たち』(2015・92分)
『アジア犬肉紀行』(2018・123分)

確か中学生の頃だったか、深夜テレビで放送されてた『keiko』という低予算映画と、同時期に大阪布施にあったリオン小劇場という客が3人しかいなかった映画館で『ガキ帝国』を観た時の体験で、映画を作りたいと思うようになったのは。この2本の映画に共通していたのは、超低予算・自主映画精神・新人監督・既成の映画からはみ出た奇抜なカット割りとatg配給作品等、挙げればキリがない程当時の僕をシビれさせた。だから僕にとって、映画を作りたいイコール職業監督になる事ではなかった。

社会に出てみても、映画に携わる仕事には興味はなく、たまたま知り合いだったAVの溜池ゴロー監督の紹介で、TOHJIRO監督のAV助監督をする程度で、大抵はアスベスト除去や、鶯谷韓国デリの白タクなどの日雇い労働でその日暮らしだった。どうやって生きていったらいいのか全く見当がつかず25歳になってまるで遺書を残すかのようにして無謀な35ミリ映画をたった一人で作り始めたのも、人生を終わらせる前に漠然とこの世に爪痕を残すたった一人の儀式のようだったと思う。

ところが、皮肉なことに映画の完成と同時に人生を終わらせたのは、同棲中の彼女の方だった。青白く死後硬直した彼女の遺体を抱きかかえながら僕自身もスカスカに枯渇した。 そういえば何年か過ぎた頃、ある人から『北田さんは時間が止まっている』と指摘されたことがあった。目が覚める思いだった。『ここは、どこなんだろう。僕は、今どこにいるんだろう。』まるで村上春樹の『ノルウェーの森』の主人公そのままだった事に気付かされた。

山口百恵が「さよならの向こう側」を歌い終わりマイクをステージに置いて去ったように、その後、僕も撮影カメラを捨て、新しい恋人とひっそりと平穏な生活に戻って行った。

そんな僕が、思いも寄らず再びカメラを手に取ったのは43歳の時。2011年に起きた福島原発事故によるものだ。原発から半径20キロ圏内が強制避難区域に指定され、無人と化したゾーンには数百万のペットや家畜が取り残された。まさか、この先進国の日本でそんな無責任なことが起きるわけがないと、この目で確認する想いで現地に向かった。だが現状は想像をはるかに超えていて僕の知っている日本ではなかった。それらを目の当たりにしてしまったことで、この国の動物福祉の遅れを記録し告発する映画を、使命感だけで作ってしまうなんて、この時は想像もしていなかった。

あれから10年。結果として5本の動物福祉に関する映画を制作してしまった。そんな今、僕にとって一つの大きな旅の終焉を迎えたように感じている。なぜなら10年前、福島原発区域で保護しそれからずっと一緒だった 愛犬のキセキ(柴犬)が老衰で亡くなった事も重なり、ポッカリと心に穴が開いた儘だからだ。今回の映画『動物愛護法』の取材でPTSDに陥ったのも関係しているが、一旦は動物関連から離れた映画を製作しないと精神が危ぶまれるという自己防衛を感じている。勿論、我が国に於いて動物福祉は遅れた儘ではあるのは承知の上だ。

とは言うものの、本作で動物愛護法という法律自体のまやかしや矛盾点を炙り出せたと自負しているが、その撮影過程はここでは書けない様々な弊害も伴った。今後、それらに関連した何らかの事案が発生した時には、そのネタを題材に映画を撮る用意はある。(詳細は現時点では書けないが)ほんとうはシュールなホラー映画を作りたいんだけど、まだサイコロは振らない。